1月25日政治劇を離れて宇宙の旅へ

大国の力による支配が広がっている。ロシアのウクライナ侵攻やアメリカによるベネズエラ攻撃。さらにトランプ政権はグリーンランドの領有に向け、強硬な姿勢をエスカレートさせている。これに応じないことへの措置として、ノルウエーやフィンランド、仏独英など欧州8ヵ国に対し、10%の追加関税を課すと発表していた(後に取り消される)。中南米地域を含む「西半球」は自分たちの“縄張り”だとして、利権を確保する姿勢を強く打ち出しているのだ。
そんな自国ファーストを露骨に進めるトランプ氏が、ノーベル平和賞を逃がしたのは当然だろう。そもそも欲しがること自体恥ずべきことだが……。ノルウエーのストーレ首相にあてたメッセージの中で、「私はもはや平和のみ考える義務はない」とした。ノーベル委員会はノルウエー政府から独立しているから、お門違いというものだ。
さて今回はそんな政治劇を離れ、宇宙の旅に出てみたい。宇宙図鑑を広げながら宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」など楽しもう。地球から太陽系を越え、天の川銀河、そしてその先の宇宙の果てまで心の眼で見渡したい。
「銀河鉄道の夜」はジョバンニ少年と親友のカムパネルラが銀河鉄道に乗り、星空を巡る幻想的な旅を通して「本当の幸せ」を探す物語だ。ぼんやりと白い銀河帯が授業で出てきたり、大学士や鳥捕り、灯台守など不思議な人物たちと出会うストーリーだ。カムパネルラは友達を助けようと川に落ちて死んでしまう。牧歌的で穏やかな印象の中に死生観が語られており、大人になって改めて読みたい作品だ。
約40億年後、天の川銀河とアンドロメダ銀河が衝突するという。時速40万kmの早さで近づいているそうだが、そんな先のことよりも、中学時代に自作の天体望遠鏡で見たときの驚きを思い出したい。凸凹した月面や赤くて明るい火星。土星のリング(輪)まで見えた気がした。 太陽に近い方から「水、金、地、火、木、土、天、海」の8惑星だが、火星までが地球型といって地表があるタイプだ。その先は木星、土星をはじめとしたガス惑星になる。表面層は水素のようなガス体だから着地できない。とはいえ核まで一直線ではなく、内部には液体水素や金属水素がある。
太陽系の天体は太陽の重力でひきつけられ、軌道を周回している。軌道はほぼ円形だ。おもしろいのはリングだろう。土星のリングが有名だが、実は天王星と海王星にもリングがあって、天王星の場合回転軸が横倒しになっているのが異色だ。
改めて惑星たちの特徴をまとめておこう。「水星~太陽に一番近い惑星」「金星~雲に覆われた灼熱の惑星」「木星~太陽系最大の惑星」「土星~美しい輪をもつ惑星」「天王星~横倒しで回る氷の惑星」「海王星~太陽系で一番遠い惑星」。
                            林 正儀

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