ロシアのウクライナ侵攻は一片の道理もない
・2月24日、ロシアが遂にウクライナに対し一斉に攻撃を開始した。軍事施設のみと発表しているが、民間人も犠牲になっている。2月17日、報道1930で駐日ロシア大使のミハイル・ガルーソン氏はロシア軍の国境付近の展開は「演習であり、ウクライナに侵攻する意図も計画もない」と言明していたが、ロシア軍に一部撤収の話と同様、嘘だったことが判明した。2月24日、ロシア大統領のプーチンは「軍事行動はウクライナを非軍事化するためであり、流血の事態になればその責任はウクライナ政府にある。ウクライナを占領する計画はない」と発表した。ロシアの中でも今回の軍事行動に賛成する声がある一方、「狂気の沙汰だ」との声もある。どのような理由も成り立たない暴挙と言わざるを得ない。
・テレビであるコメンテーターも言っていたが「百年歴史が戻った」との話に私も同感だ。今まで、国際的にいろいろ積み重ねてきたものが一気に崩れ去ったとも言えるのではないか。
・しかし、このようなことは長くは続くはずがない、世界的に認められた民族自決の原理を認めないロシアに対する世界からの糾弾と、ウクライナ国民の反撃と、ロシア国民による改革が進むことを信じたい。また、ひるがえって日本の防衛と言う点で、九条の改変要求がさらに強まることに警戒したい。兵器と兵器による戦はなにも生み出さず双方が悲劇に終わるだけだ。どこの国にも従属しないことを世界に宣言し、それを「武器」に平和外交に徹することこそ日本国憲法の大道だ。コスタリカなど先例もある。
二上 洋