第二次世界大戦で亡くなった人について

 1939年から1945年にかけて世界のほとんどの国を巻き込んだ第二次世界大戦、何が目的で何の成果があったのか。この大戦で多くの人が亡くなりました。現政権(安倍政権)は自衛隊を憲法上で認めようと改憲を主張しています。人の死の惨たらしさ、その実態を改めて考えてみたいと思います。
 大戦により亡くなった人は5000万人とも8000万人とも言われています。主に戦場となったのは東ヨーロッパ、東南アジアです。ソビエト連邦の死者は2060万人とも言われています。次いで中国(1321万人)、ドイツ(689万人)、ポーランド(603万人)、インドネシア(400万人)と続きます。一方、戦場とならなかったアメリカは29万人でした。日本は、軍人・軍属、民間人含め310万人が亡くなりました。軍人・軍属の戦死者は230万人と言われこの内6割は戦闘もせず病気、栄養失調で亡くなったとのことです。民間人80万人の犠牲の内訳は広島、長崎の原爆や東京を始め主要都市への米軍機による空襲によるものです。
 人の命の大切さ、現憲法では明確に規定(第13条)しています。あの人が戦争に召集されなかったら、あの時東京に居なかったら、あの時広島、長崎に居なかったらと関係者は思うことでしょう。生きていればこそ人生の喜びが有るものです。
 現在は、大戦時と違い、世界は大きく変わっています。情報は即座に伝わり、1日もあれば、世界の主たるところ移動はできます。産業界も世界各地に事業所、工場を持ち多くの日本人が各地で活動している時代です。また、外国人も日本国内で就労、勉学と生活しています。
 今の世界は、大気、水等の地球環境が最重要課題ではないでしょうか。環境は全ての国が共有し維持管理していかなくてはならない時代へとなってきました。持続可能な世界を創ろうと各国は動いています。
 このような時代に何故軍備(自衛隊)が必要なのでしょうか。人の命の大切さを改めて考えてみたいと思います。
 ところで、明治元年から151年、この間日本に軍隊が無かったのは1946年から1949年の4年間、この時期は新しい理想を掲げて輝いていたと思います。

         風間

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